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【東京】201906定例会報告:SNSで業績アップ!心を揺さぶる文章講座

2019年8月9日

▲今日来てくれた人はラッキーだよ!と力が入る福田氏

2019.6月度の#selfmedia東京定例会レポートです。『届けたい相手に届ける文章を知ろう!SNSで使える心を揺さぶるライティング講座』と題した今回の講座は、従来の文章講座の枠を超えた、SNSの本質であるコミュニケーションツールという視点から生み出された、新たなSNSでのライティングの概念に触れる2時間となりました。

『SNSで伝えたいことを届けたい人に向けて書く前に、SNSで繋がっている人との人間関係がすごく大事で、文章のうまさ云々よりも人間関係が作れていれば、ちょっとした文章でも刺さるのですよ』というお話からスタートしました。

SNSでの人間関係??
のっけからアタマにハテナがいっぱい浮かびましたが、確かにFacebookは実名登録ですし、リアルでお会いした方とつながることも多いSNSの一つ。Facebook上でも、交流を深めたり、投稿内容からお互いをより深く知れるきっかけにもなったりします。

今までの使い方で反応がイマイチ…という場合は、今回のレポートはお役に立てることがたくさんあるかもしれません。

SNSで心揺さぶる文章を読んでもらう準備

▲SNSは特殊な空間だと思ってください。耳が痛いこともバシバシ言いますが…不快にならないでね。

 

『SNSライティングを深めていきたい場合、文章の上手さや表現の幅の広さは、SNSではなんの価値もありません』

との衝撃の発言が!!何が重要かというと、信頼関係

ご自身が繋がっている方との信頼関係を作っていき(それは反応が取れるための準備となります)その上で、ご自身がお客様としたいターゲット設定を決めた上で、その方達に喜んでもらえる(価値のある)投稿して、さらにファンやお客様を獲得していくというのがSNSでの流れとなります。

一方、一般的なブログやWEBマガジンは、この信頼関係づくりというものはそれほど重要視されておらず、文章力や企画の内容で勝負するというものとなっています。SNSにおいては文章は素人でよくて、しっかり読んでもらいたいコンテンツの文章とはと全然種類が違うということ理解する必要があるようです。

あぁ…同じ文書で伝えるというくくりであっても、SNSとブログでは全然違うものだという認識が全くなかったことに気づかされました。例えるなら、同じ「書く」という行為でも、紙に書くのと半紙に書くのとでは、ペンと筆という道具が違うようなもの。普段ペンばかりを使っているから、つい半紙にもペンで書いてしまい、プスプスと半紙に穴をあけて「うまく書けないな〜」っていっているようなものだったのです。

そもそもSNS上における、あなたとフォロワーとの距離を把握していますか?

あなたSNSで繋がっている方をフォロワーといいます。FacebookやInstagramをメインに使っている方が多い方と思いますが、まずは繋がっている方との距離というのを把握する必要があります。

というのも、このフォロワーとの距離の詰め方が上手な人は高い反応につながり、この距離の詰め方が弱い人は、どんなに一生懸命書いた投稿でも反応がイマイチということが起こります。

SNSで繋がっている人を下記の4つのフェーズに分け、あなたが繋がっている割合をざっくりとでもいいので把握し、どの層を次のステージへと上げていくのかを意識して投稿することがすごく重要なことだそうです。

  • フォロワー
  • ファン
  • お客様
  • 顧客様

ここで、フォロワーの数がいくら多くても、お仕事という結果につながるということは少ないというアメリカのインスタグラマーの事例を紹介してくれました。その方は36万フォロワーを持ち、1回の投稿で3〜6万いいね!もついていたそうです。満を持して自分のオリジナルブランドを立ち上げ、メディアでも「おめでと〜」とお祭り騒ぎだったそうです。最初に販売したTシャツが何枚売れたかというと、、、36枚だったという驚きの結果だったそうです。

この事例からも見て取れるように、フォロワーの数が多く、いいね!の数が多くても、お仕事(欲しい結果)につながらないということもあるのです。フォロワー数が=ファン・お客様・顧客様数ということではなく、信頼関係が築けていない場合は、フォロワーというよりもウォッチャーなのかもしれません。

今までの、フォロワーの数が多いのがステイタスだった時代は終わっていて、いかに自分と繋がっている人との関係を濃くしてき「自分のことだけを見てくれる空間」を作ること、そして「愛されインフルエンサー」になっていくかがとても重要。

フォロワー数は10人とか100人とかでもいいから、全員が顧客様になっていくような運用の仕方になるよう目指していきましょう!と語る福田氏。

▲有名になるためのフォロワー集めの時代は終わった。そこを追いかけるのはもうやめましょう。

心を揺さぶるための6つの準備

Q:自分のフォロワーさんが反応してくれるためには何が必要なのでしょうか?準備として必要なことと、フォロワーさんが求めているものを書き出してみましょう。

あなたの投稿が、コメントがたくさんついたりシェアが生まれるような状態に持っていくためには、準備として何が必要でしょうか?そして、あなたのフォロワーさんは何を求めているのでしょうか?少し時間をとって書き出してみてください。

以下の6つの項目が、あなたの出した回答とリンクしていなかったとしたら、ぜひプラスしてみてくださいね。

 

  1. リアルであった方とSNSの交換を必ずすること(特ににFacebook)リアルで会っているので投稿に価値が生まれやすく、投稿が魅力的なものであれば、この人にお仕事を依頼しようとなりやすい。(instagramやTwitterはフォロワーさんとの距離が遠く一生合わなくても済んでしまうSNS)
  2. 繋がった人に価値提供していく投稿ができているかどうか。ディスカッションが生まれる投稿になっているかどうか。
  3. 繋がっている人にアプローチする。ご自身がいいね!やコメントが欲しいのであれば、その10倍、いいね!やコメントをこちらからしていくこと。
  4. チャレンジや失敗や相談はフォロワーさんにしてみる。自分が”良く思われたいという欲”が強いと、いいね!が増えてもコメントやシェアは生まれない。どれだけ人間味を普段から出しているか?というのが大事。カッコつけている人は心を開いていないから、心を開いていない人にお仕事の依頼にはならない。フォロワーさんをフォロワーさんだと見ている限り一生フォロワーの関係性から変わっていかない。こちらからあなたは友達としてみているよ!というスタンスで接すれば、フォロワーさんも友達だと思って接してくれるようになる。
  5. 応援してもらえる関係性を作っていくこと。いいね!やコメントをもらうだけでなく、どうやったら応援してもらえる関係を作れるだろうか?と考えることが大切。どちらが上とか下とかということはなく、対等な立場だからこそ応援が生まれる。
  6. リアルで交流できる有料の場に参加してもらう。上記の投稿をしていくと、お茶会や講座などの参加を促してみる。クラウドファンディングなどを企画してみてもいい。たとえお申し込みや応援が少なくても落ち込む必要はなくて、まだ自分はフォロワーさんとの距離がまだまだ遠いんだな〜って冷静にとらえて、もっと一歩踏み込んだ関係性にしていくにはどうすればいいか?を考えてみてやってみるといい。

 

普段の投稿から「こんなこと考えているんだ〜、とても共感できる〜」といった人柄を感じ取れるものを外側に出していくことも大切ですし、フォロワーさんとどの場面で繋がったのか?(お仕事上なのか全くのプライベートなのか)によっても、ご自身に何を求めているか?は全く変わってくるので、どんな人たちと繋がっているのか?ということを把握することも大切になってきます。

▲SNSでは絶対にノウハウやテクニックは追いかけないでください!人って千差万別だからね。

繋がった人に、自分の投稿を通じて価値提供していくことを行動に落としこもう

価値提供できている投稿とは、あなたの投稿を「見て・読んで、よかった!」と共感する投稿です。反応としては、いいね!の数というよりもコメント数の多さやシェアされるという反応になるかと思います。

注意点は、フォロワーさんがいいと思う内容と、自分がいいと思う内容の乖離を小さくしていくこと。フォロワーさんと向き合っていないと、独りよがりになり「あれ?力入れた投稿なのにな…」と予想と反応が違ってきたりします。

『私の』フォロワーさんが求めている投稿はなんだろうか?そこに向き合っていくことが大切です。

”価値ある投稿”になりやすい6つのカテゴリーとアプローチ

「SNSでの投稿は、カッコをつけず、素直に、リアルのお友達だと思って自分から歩み寄っていかなければいけません」と語る福田氏。

自分からフォロワーさんを”友達だ!自分のファンだ!”と見方を変えていくことで、投稿への反応やお仕事の依頼が生まれるなどの、自身に起きた変化のエピソードを交えてお話ししてくださいました。

『フォロワーさんをフォロワーだと思うことを壊していかないと、その先には進めないですよ!』と繰り返す福田氏。

投稿内容以上に、その前提となる関係性を築くための捉え方が重要なようです。
それを踏まえた上で、以下にあげている価値提供となる投稿をしてみて、フォロワーさんとの交流に向き合っていかれると、よい良いスパイラルに入っていくように思います。

価値提供となる投稿の種類

  • ノウハウ
  • 発見・気づき
  • 知っておくべき生活の知恵
  • 新しい試み
  • お役立ち情報
  • 感情(楽しい・嬉しい・悲しい・腹立たしい)

繋がっている人へ積極的にしてゆけるアプローチ

  • いいね!する
  • コメントする
  • シェアする
  • フォロワーの投稿に対してのインスピレーションを受けた自身の投稿をする

いいね!やコメント、シェアをして欲しいと思うなら、人の10倍こちらからそういうアプローチをしていくこと。自分がやっていないことを人にやって欲しいと思っても、やってくれるわけはない…、ですよね。

一歩先ゆく、これからのSNSの運用の仕方とは

フォロワーの数がお客さんの数ではないというのは、前出のインスタグラマーのエピソードからも伺えるように、顧客様を増やすためにはフォロワーを集めましょう(増やしましょう)と考える時代はもう終わっています。

フォロワー数は100名でもいいので、いかに繋がっている方との関係性を深めて、その数の中でどれだけ顧客様の数へとイコールにしていけるのか?というのが、福田氏の考えるこれからのSNSの運用の仕方だそうです。

名付けて、信頼の筒理論!!!(福田氏独自の理論)

▲スライドに表示される信頼の筒理論。移動の飛行機の中でぴったりの表現か降ってきたそう。

 

ご自身の繋がっている方の割合を、どの割合が多いかを今一度把握してみてください。

フォロワー(お顔を知っている程度の人)
ファン(いいね!やコメントくれたりライブ配信を見てくれる人)
お客様(少額でもお金が発生している人)
顧客様(継続的にお金を払ってくれる人)

数ばかり追いかけていると、本質を見失うこととなり、信頼を作っていくのは難しくなっていきます。「本当に信頼関係を作っていけるのは、フォロワーの数からゼロを2つ取ったくらいだと思ってください」とのこと。

そうなると、ぐっと数字が少なくなって、フォロワーが1000人な100人、100人なら10人がリアルのなあなたの向き合うべき人の数ということになります。

 

▲従来のファネルはこんな形をしています。

 

従来からあるマーケティング用語に”ファネル”と呼ばれるものがあります。逆三角形で表したもので、逆三角形の上の方が数が多く、下に行くほど数は少なくなり、濃い顧客様となります。例えば商品なら購入してくれる数の推測に使われたりします。

この形にSNSでの集客数や顧客獲得数などを当てはめてしまうと、だいたいフォロワーが1000人いた場合、ファンは100人、お客さんは10人、顧客さんは1人と予想したりします。なので母数であるフォロワーを増やしましょうという考え方になってしまうのですよね。

フォロワーから顧客様への数がだんだんと減っていくものだと決めるのではなく、フォロワーの数=顧客様の数にできるだけ近づけていきましょう!というのが「信頼の筒理論」

逆三角の形をしているフォロワーのバランスを、台形や筒状までに持っていくことがすごく重要で、これからのSNSの育て方となってくるそうです。

ですから信頼の筒理論で言えば、100人フォロワーがいれば、100人が顧客様!ということになります。

興味を持ってくださっている時点で、もうあなたのファンです。ファンに対してあなたはどのように思って接するのか?が、これからの集客や事業の売り上げ・安定化に繋がっていくポイントになっていくということです。

交流が全くないフォロワーさんは、今一度、関係性を見直した上で断捨離をしたりするのも、新しい流れをつ作るきっかけになるかもしれません。新たにご自身と関係性を深めていける人と繋がりを作り直していくというのも、未来を変えていく行動の1つかと思いました。

SNSへ投稿する文章を書くときに明確にするといい6つのポイント

これまでのお話で、SNSという世界では、文章のうまさではなく、それまでに読んでくださる方(フォロワー)と築いてきている人間関係(信頼関係)が大切ということを理解してきました。

ここからは、SNSで仕事が生まれていくながれ、つまりはフォロワーからファンへ、ファンからお客様へとなっていく、心を揺さぶる文章になるための6つのポイントについてお話くださいました。

このポイントはご自身の投稿を、その他大勢の投稿から抜け出し、読んでくださる方に楽しんでもらったり、感情の共感を生み出しやすくするコツだったりします。今よりももっとコミュニケーションを生みだすというのが前提の上で、意識してみたり注意を心がけたりすると良いというのが下記の6つでした。

 

  1. どんな人に共感してもらいたいか?(共感ターゲット設定)→今日のこの投稿はどんな人に共感させようと思っているのかを決める。
  2. 言いたくても言えないことを代表して発信(リーダースタンス)→共感することを前提で言いにくいことを自分が代弁していうこと。
  3. 周りに伝えたくなる情報を伝える(シェアスタンス)→生活の知恵、お得情報などシェアしたくなるもの。
  4. 感情が動くプチ物語を意識(ストーリーパワー)→こういう経験をしたからこう思ったなど、物語を少し意識して伝えることで、読み手の感情が動きやすくなる。
  5. いつ何時もフォロワー目線で(フォロワー第一スタンス)→長い文章は読まれないです。逆効果の可能性が高く、サクッとわかりやすいものが喜ばれる。30秒で読めるくらいを意識してみるといい。読み手のことを考えてみる。
  6. コメント参加したくなる投稿(ディスカッションメンバー)→思わずコメントしたくなる内容かどうか。参加してくれる人は他の人よりも関係性が近くなるので、次の投稿を楽しみにしてくれたりする。

 

SNSはリアルに一番違いコミュニティーなので、なるべく普段のままの話し言葉をつかったり、男性も絵文字を使ってみたりすると良いそうですよ!

フォロワーさんに意見やアドバイスを聞いてみたり、素直に頼ってみたりすることも大切だそうです。頼ると迷惑かけちゃうかな…って思いがよぎったりしますよね。でも、人って案外と頼られると嬉しかったり、役立ちたいと思っていたりするものなので、今までそういった投稿をしてこなかった人は、素直に聞いてみる・頼ってみるという、自分が出来なかったことをやってみることが大切なようです。

この後は、ワークシートを使いながら、実際に投稿できるような下地をつくってみました。

  • ターゲット設定:誰に向けた投稿なのかを決める。
  • 読んだ人にどうなってもらいたいのか:どんな感覚を共有したい?得たい結果はどのようなもの?取って欲しい行動はどういうもの?
  • 投稿スタンスはどれ?:リーダー、シェア、ストーリー、ディスカッション、または感情。

皆さんもこの3つを意識した投稿文にしていくだけでも、反応が変化してくるかもしれませんよ!

これからはSNSの本質を理解して、コミュケーションを深める投稿をしよう!

いかかでしたでしょうか?SNSでの伝えたいことを伝える文章は、コンテンツ形式のものとは違い、やはりSNSというプラットホームの特徴を活かすことが大前提にあるということでした。

現在、Facebookは世界で23億人のユーザー数を誇る巨大SNSです。Instagramで10億人。SNSの拡散力や繋がりを集客やビジネスに活かそうと、SNSを始められたきっかけの方も多いかもしれません。

ですがSNSはビジネスの宣伝・集客する場ではなく、コミュケーションを楽しむ場。その本質を外した情報発信では、得たい結果が得られないことが多いかもれません。

自分をよく見せようと背伸びせずに、普段のままのご自身が伝わる投稿をし、繋がっているフォロワーさんを仲のいい友達だと思って接する。そういうスタンスが、親近感や共感を生みSNS上であっても、より深くなれるコミュニケーションとなるポイントのようです。

今の時代は、お仕事や悩み事の解決を『誰に』頼むか?という時代なので、普段から自分の人柄を知ってもらったり、コミュニケーションを取りながらお互いに信頼関係を築いていくことが、ひいてはお仕事や集客につながるという”結果をもたらしてくれる近道”だということですね。

『ご自身の繋がっているフォロワーさんと向き合うこと』という言葉がとても印象に残りました。また『SNSではノウハウを追いかてはけない』という言葉も。

インターネットというバーチャルな空間を介していても、自分の発信を目にしてくださっている方とのコミュニケーションはリアルと同じこと。人間関係にノウハウはなく、相手を理解するために向き合うことで、より良い関係性が生まれてくるということですね。

SNSって本来楽しい場のはず。まだまだSNSを心の底から楽しいって思えていない部分も多くあったことにも気づかされました。今まで深く考えることもなかったりしたので、改めて考えることで気づきもたくさんありました。

SNSが楽しい場であるならば、楽しさを体験しないともったいない!人の欲求である”つながり”を体現したかのようなSNS。きっとそこには本質的な喜びがあるはずです。

皆さんの日常の一部であるSNSが、より素晴らしい場所になるように、ぜひSNSで繋がっている方との関係性を捉え直してみてくださいね!

 

こちらもご参考にどうぞ!2019.4月の定例会レポート
現役プロが教えるファンが集まるメディア向け企画の作り講座

 

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山藤紗名英

山藤紗名英

さんとうさなえ \マインド×WEBで”なりたい&やりたい”は実現する/   心理セラピストの技術で、心のコアにアプローチすることで本来の望みや魅力を引き出し、その本質的に望む世界の実現のために、メディアスタイリストとして戦略的にWEBをコーディネートします。あなたの夢=なりたい!やりたい!を実現させちゃいましょう! あなたの日常がより楽しく充実し、あなたらしく一番輝ける舞台を一緒に創るために活動中!