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コンテンツマーケティングとは?メリット・デメリットと成功事例

2020年4月16日

コンテンツマーケティングとは?Webマーケティングの一種?など言葉は知っていても、具体的なところまでは分からないという方も多いのではないかと思います。

実際、コンテンツマーケティングを知っている風ではいるものの、勘違いされている方も多々見られます。

そこで、ここではコンテンツマーケティングの意味、メリット・デメリット、成功事例を解説します。

 

コンテンツマーケティングとは?

そもそもコンテンツとは何か、という点から明らかにしましょう。

コンテンツとは、媒体に関わらず、お客様にとって有益な情報のことを指します。そのコンテンツを、お客様が求める適切な形で発信し、気づきや興味を持ってもらう。

そして、最終的にビジネス目標を達成するマーケティング手法のことをコンテンツマーケティングと言います。

 

コンテンツマーケティングの手法

コンテンツマーケティングの手法はオンライン、オフラインに限らず様々あります。

下記に一覧にしましたので、目を通してみてください。意外と、「それも含まれるの?」というものもあるかと思いますよ。

  • SNS(Twitter、Facebook、LINE、Instagram、Linkedin…)
  • ジオ・ソーシャルネットワーク(Facebook、Yelp)
  • オンライン辞書
  • メール
  • ブログ
  • ソーシャルブックマーク(はてなブックマークなど)
  • 動画
  • ポッドキャスト
  • ウェビナー(オンライン上のセミナーのこと)
  • 電子書籍、白書、デジタル雑誌
  • ガイドブック
  • プレスルーム
  • アプリ
  • ケーススタディ、導入事例
  • コラム
  • オンライントレーニング
  • オンラインコミュニティ
  • ウィキ
  • インフォグラフィック、チャート

これらに共通していることはどの手法や媒体を選んだとしても、本質は有益な情報を届ける手段にすぎないということです。

 

コンテンツマーケティングとコンテンツSEOの違い

この2つはよく勘違いされている方がいらっしゃるので要注意です。そもそも、目的の面で大きく異なります。

コンテンツSEOは、ユーザーの検索ニーズを満たすようなコンテンツを用意し、Webサイトへのアクセス増加を目指す手法のことです。

対して、コンテンツマーケティングの目的は様々です。

  • ブランドの認知度の向上
  • 見込み客の獲得
  • 見込み客の育成
  • 既存顧客のさらなる購買促進
  • 顧客満足度向上・ファン化促進

など、ビジネス上での成果を目的として実施されます。

アクセス増加を行うことは目的のひとつでしかないため、コンテンツマーケティングの方がより広義の意味合いとなります。

 

コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

コンテンツマーケティングのメリットデメリットを確認しましょう。本当に自社で取り組む価値があるのか、判断の参考にしてみてください。

【メリット】

  • 取り掛かりのハードルが低い
  • 製作したコンテンツは資産として積み上がる
  • 個人メディア時代の今、SNSとの相性がよい
  • 比較的低予算で始められる
  • 社外リソースでも取り掛かることができる

【デメリット】

  • 継続的な情報発信が必要
  • 中長期的な視点が必要
  • 戦略的な設計が必要
  • 場合によってはコンテンツ製作に時間がかかる
  • 消費者の目も肥えてきている

コンテンツマーケティングは媒体の選択によっては、取り掛かりのハードルはとても低いです。例えば、媒体をブログにしたのであれば、外部ブログサービスを利用してしまえば2,3時間でコンテンツをひとつ製作することが可能です。

 

SNSでテキストと画像での投稿もコンテンツと言えるので、そのハードルの低さはわかりやすいのではないでしょうか。個人メディア時代と言われる現在は、誰でも簡単にコンテンツマーケティングに取り掛かることができます。

その分、消費者も毎日様々なコンテンツに触れているため、目が肥えています。お客様にとって本当に役に立つコンテンツでなければ、反応を得ることすら難しいです。

 

そして、それを継続的に発信していかなければいけない難しさもあります。毎日が難しいようであれば、3日に1回、1週間に1回、1ヶ月に1回というように、定期的な発信を行うのがお客様とのコミュニケーションをとるコツです。

可能な限り、自社や自身でコンテンツは製作することが望ましいですが、クラウドソーシングサービスも様々あるので、そのようなサービスを利用して、コンテンツ製作を外注するのもひとつの手です。

 

コンテンツができる流れを仕組み化することができれば、自然に資産が積み上がっていくようなものです。製作コストもそれほどかけることなくできる(数千円〜)ので、コンテンツマーケティングに取り組む際は外注も選択肢の一つに入れておくと戦術の幅もひろがります。

 

コンテンツマーケティングの成功事例

 

1) JTBグループ交流創造事業発信サイト「colors」

JTBグループ交流創造事業発信サイト colorshttps://www.jtbcorp.jp/jp/colors/

JTBは旅行会社ですが、旅行事業だけにはとどまりません。

地域の魅力を見つけ出して、これまで蓄積してきた旅行会社ならではのノウハウを活用し、新しい体験や人と人とを結びつけるJTBならではの価値観を作っていく。このようなことを目指して、様々な街の魅力について情報発信しているメディアがcolorsです。

 

様々な企業で採算が合わず、メディアが閉鎖されてしまう中で、同メディアは2013年3月より継続的に運営されています。

コンテンツマーケティングのポイントの一つ、継続的な情報発信がきちんと実行されている事例です。また、コンテンツが独自インタビューを通して製作されているという点も、成功のポイントのひとつでしょう。

 

2) 無印良品

無印良品https://www.muji.net/store/

コンテンツは何も、Web上のアクセスを集める資産として蓄積されるだけではありません。ブランド資産としても蓄積されていきます。その事例が無印良品です。

消費者と同ブランドとの接点は普段の生活の中にたくさんあります。CMやチラシ、オンラインショップ、店舗、アプリなどなど。そのどれもにおいて、世界観が統一されており、“無印良品”といえば良質でシンプルなデザインというのが思い起こされます。

 

無印良品のマイバックラインナップのWebページを閲覧したことはありますか?(https://www.muji.com/jp/mybag/#mybag

こちらのWebページでは、無印良品で販売されているマイバックについて掲載されています。たかが数百円のマイバック、しかも主力商品ではないでしょう。ですが、そのコンテンツには一工夫が感じられます。

 

マイバックに使われている「ジュート」という素材。この素材はインドのダージリン県で、県民の方が一つ一つ手作業で素材として整え、最終的に無印良品のマイバックとして私たちの手元に届けられています。

その様子がウェブページ上で、動画として紹介されているのです。こういった商品の背景を紹介されると、ついついバック一つにも思い入れが増してしまいますよね。

商品購入後も商品への愛着を持っていただけるようにと工夫されており、こういった取り組みひとつひとつが無印良品というブランドを作り上げています。

 

ブランドが目指す世界観を、コンテンツとして発信し続け、お客様とコミュニケーションをはかる。そして、徐々にファンになってもらう。コンテンツマーケティングでファン化の促進をしている好事例の一つです。

 

まとめ

コンテンツマーケティングはブログやSNS、動画など、媒体によってはコストもあまりかけずに個人事業主でも簡単に始められるマーケティング手法です。

JTBや無印良品のような大きなブランドが、Webページ形式でコンテンツを製作していることからもその費用効果のほどが見えてきます。

 

まずはそれほど難しく考えず、各個人や企業で無理なく継続的に発信できる媒体で、情報発信していくことがコンテンツマーケティングの第一歩と言えるでしょう。

 

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2016年10月1日に立ち上がった、「楽しく正しくメディアの作り方がわかる」をコンセプトに掲げたWEBマガジンであり、コミュニティ。 読み名は「はっしゅたぐ せるふめでぃあ」。