2020年は、個の時代だからこそ「馬鹿げた挑戦」を掘り起こせ!!
2019年12月21日
目次
先日、国内最大級のマーケティングカンファレンス「MiXER(ミキサー)」に行ってきました。
「MiXER(ミキサー)」は、b-dash主催(データマーケティングプラットフォーム)が3,000人以上のマーケターが集う国内最大級のマーケティングカンファレンスです。
ANAインターコンチネンタルホテル東京で、様々なトップマーケーターが集い、現場で実務に携わる方からエグゼクティブの方々まで、個々のニーズに合った情報公開の場で、たくさんの来場者が殺到しました。
その中でも、注目を浴びたセッションをご紹介させていただきます。
「売れる」の本質を暴く 新ブランディング論
~大ブレイクを生み出す“人”と“空気”の動かし方~
- オリエンタルラジオ 中田 敦彦 氏
- SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田 裕二 氏
- 株式会社幻冬舎 編集者 箕輪 厚介 氏
- モデレーター:株式会社リンクアンドモチベーション 取締役 麻野 耕司 氏
「売れる」の本質を暴くとは
話題のスピーカー達が繰り広げる話題は、「バカ」から始まりました。
バカにみつかることがブレイクすること。
オリエンタルラジオ 中田 敦彦氏
RADIO FISH、幸福洗脳、大学講師、そしてYouTuberとしても活躍されているタレント
自分が嘘なくやりたい事とは何か。
コア(物事の中心)を市場に削っていく。
コアと市場を行ったりきたりするのが大事な事。
どこを切り取ったら市場に受け入れられるか。コアは教育系YouTube、市場はコメント欄を見ること。
コメントの8割は大したことないけど、2割は本音を言ってるので探せ!
冒頭のセッションから、熱く語る中田氏の言葉には、
日頃の行いから「どんなことを大切にしているか」を述べています。
この説得力を裏付ける言葉には、
中田氏が繰り広げるYouTube大学は「教育系YouTuber」として、学べる動画を毎日更新して登録者数が100万人を突破しています。
私たちに(ユーザーへ)、常にわかりやすいコメントをする姿には、芸人の強みである「プレゼン力の高さ」が存分に生かされている言葉ではないだろうか。
株式会社幻冬舎 編集者 箕輪 厚介 氏
売れるの本質に近づけるために、「ユニークさが必要不可欠と訴える」箕輪氏
ユニークなものが強い。
自分を堀り続けることがスタート。
変態に近づく
箕輪氏の言葉はコンパクトですが、私たちに刺激を与えながら真髄に迫る一つ一つ刺さる言葉が印象的でした。
箕輪氏は、ホリエモンや与沢翼、NewsPicks Book創刊などを手がける編集者。
ベストセラー書籍を誕生させてきた背景には、「常に熱狂できる状態に自分を持っていく」と語る、好奇心から生まれた鋭い言葉が物語っていました。
本質を語る上で、自分の精度も同時に上げていくのが大切なことと気づかされます。
SHOWROOM株式会社 代表取締役社長 前田 裕二 氏
いま最も注目されてる、起業家による渾身のメモ術を紹介した「メモの魔力」が大ヒットの前田 裕二氏
「メモの魔力」は自分を知ろうっていう本。
きみたちはどう生きるか。
本ができるまでに大きな抽象仮説がある。
抽象化のレイヤーを作ることを意識する。
抽象化を真似できないところまで持ってくることが大切な事
前田氏は、秋元康氏や堀江貴文氏など、各界の著名人が「天才」と呼び、いま最も注目されるIT起業家。
私たち(起業家)に、様々な市場機会でビジネス展開が求められる中で、前田氏の語られる「抽象化」はもっとも大事なことではないだろうか。
多くの人に届けるビジネスには、「抽象化」を腑に落ちるぐらいの行動が必要かなと思いました。
三人が揃えて言う「バカの共通点」
- 「マーケティングでデータ化すると変態(バカ)になれない」
- 「変態(バカ)を見つけた方が早く、コアなもを作れる」
- 「市場に自分を寄せてしまうと情熱がなくなってしまう」
などの言葉が並べられました。
ざっくりいうと、バカは「エンターテイメント」である。
ブレイクスルーの条件には、ユニークの延長線上にある、
「エンターテイメント」=馬鹿げた挑戦
市場を相手に真っ当に勝負することも、マーケティングデータで数字を睨み続けることも大切ですが、もっと人間臭く、馬鹿げた挑戦が、エンターテイメント「楽しませてくれるサービスや娯楽」につながり、ヒット作品を作っていく共通点だと思います。
「馬鹿げたアイディア」で成功した実例
ヒット作品と言っても、なかなか連想できないと思うので、2014年の記事だが、あのGoogle、Airbnb、Facebook大企業の前身となる「馬鹿げたアイディア」を紹介します。
1)Google
「他のウェブサイトに無意味にトラフィックを譲り渡すサービス」なんて、馬鹿げた挑戦でしたが、蓋を開けてみれば、Googleはネット広告事業を中心に大躍進。
2)Facebook
「大学生のみが使う暇つぶしのためのウェブサイト」が世界に12億人ものユーザーを持つ、今や世界の最先端を行く企業に発展!!
3)Airbnb
「人の家を渡り歩く「カウチサーフィン」なんて、ヒッピーくらいしか利用しない」という意見も繰り広げた、民泊システムが大ヒット!!
出典元:Google、Facebook、Airbnbに学ぶ「馬鹿げたこと」のすゝめ —守った自分が嫌いになる記事
これらのきっかけを見ると、身近な行動や発想から生まれてくる「馬鹿げた挑戦」は、思考を堀り続けることからスタートしてきているのでないでしょうか。
思考を掘り続けたからこそ、ユニーク性が際立ち、独自性のサービスに発展できたのではないかと思います。
まとめ
世の中は広告、動画、ブログ、キャンペーン、画像であふれかえっていて、コンテンツマーケティング活動で注目を浴びることは、ますます至難の業となりました。
そんな中で2020年は、益々、個の時代を囚われ、ブレイクスルーの条件も、独自性を問う「馬鹿げた挑戦」のアイデアストーリーを生み出すことも大事かもしれません。
技術の進歩とともに、AI(人工知能)は着実に人々の仕事を代替していきます。この変化の波を乗り越えるには、人間臭い「馬鹿げた挑戦」を掘り起こしてアイデアにつなげていくのも鍵を言えると思います。
マーケティングのことなら、ブランディングLABOに学ぼう!!!
https://selfmedia.club/column/branding/hayama201901020/
https://selfmedia.club/column/branding/hayama20190920
https://selfmedia.club/column/branding/branding190820/
« 【東京】201912定例会レポート:あなた色を決めよう!!顧客が舞い込むプロフィール講座 外国人と会話してるのに上手くならない。あなたに必要なのは、足りない部分を埋める自主学習 »