仕事も人生も運を開くカギ「居場所と出番」とは?〈人生のバイオリズム前編〉
2020年11月5日
カレンダーの残りもあと2枚となりましたが、あなたにとって2020年はどんな年になっていますか?
コロナ禍で、予定していたことがすべて狂ってしまった人もいれば、自分のやりたいことや、やるべきことを予定どおりに進められている人もいるでしょう。
今年は例年とは社会情勢が違いますが、そもそも物事がスムーズに進められる人とそうでない人の違いって、何だと思いますか?
それは、自分の「居場所と出番」を知っているか、そうでないかなのです。
今回から前編・後編の2回にわたって、仕事も人生も運を開くカギとなる「居場所と出番」についてお話ししましょう。
人生のバイオリズムの周期は「9年」がベース
「居場所と出番」 を知るにあたって、まずは知っておかなくてはならないのが、“人生にはバイオリズムがある”ということです。
九星気学風水(=気学)では、人生のバイオリズムは9年ごと。
数字の極数である「9」がベースになっていて、バイオリズムの周期は人それぞれ、生年月日によって変わります。そして、季節に四季があるように人生にも四季があり、下の図のようなバイオリズムで変化を遂げていきます。
①万初(ばんしょ)
よろずのはじまり。別の言葉で言えば「大河の一滴」物事ははじまろうとしているところで、まだ形が見えず、困難や苦労が多い。季節で言えば、冬。
②基盤(きばん)
まだ形がはっきり見えず不安定な物事を、安定着実に育て、発展させていくために、焦らずゆっくりと基礎作り、基盤固め、土台をつくる時期。季節は、まだ冬が終わったばかりのころ。
③顕現(けんげん)
ここまでの2年でしっかりと足場固めができていると、形がはっきり見えなかった物事が、ちゃんとした形で見えるようになってくる(顕現化してくる)。それは、土に蒔いた種子から双葉がパカーンと出てくるような時期。季節で言えば、春。
④繁栄(はんえい)
顕現化した物事が、その枝葉をどんどんと伸ばし、広げていく時期。人間関係で言えば、活動の場をどんどん広げて、ご縁を広げる時期。季節は夏。
⑤中央・完成(ちゅうおう・かんせい)
勢いのあった繁栄・拡大も、ここで一旦お休み。ここまでの4年間で取り組んできたことの振り返り、棚卸しの時期。伸びすぎた枝葉があれば剪定し、翌年以降に動きやすい体制を整え、完成へと向う準備に入ります。季節で言えば、夏の終わりごろ。
⑥充実(じゅうじつ)
ここまでの5年間で取り組んできた物事は、いよいよ成果物として実を結ぶ。完成へと向っていきます。自分自身も、充実感を味わえる時期。季節は秋のはじめごろ。
⑦悦び(よろこび)
いよいよ収穫の時期。ここまでの6年間、正しいことを、正しい順番で、丁寧に、謙虚な気持ちで感謝を忘れずに取り組んできた人だけが、収穫の悦びを味わえ、その悦びを仲間と分かち合います。季節は、秋真っ盛り。
⑧変革(へんかく)
収穫が終わっても、のんびりしている時間はありません。次の年もまた収穫の悦びを味わえるように、ここまでの7年間よりさらにバージョンアップできるように、ここまで歩んできた道のりを振り返って、リニューアルしたり、リフォームしたり、リスタートする。合わせて、周りからも変化や改革を求められる時期。季節は、秋も終わりへと向います。
⑨離合(りごう)
9年サイクルのバイオリズムの最後の年。季節は冬へと向かうなか、また来年から新たな9年サイクルが始まる前に、手元に何を残して何を手離すかをよく見極めて、決断をする年です。しがらみや執着、忖度などを手離すことでできたスペースに、また新たなご縁が入ってくる。手離すからこそ、出合えるわけです。
人生のバイオリズムがわかるとできること
人生のバイオリズムは、お米作りをイメージしてみるとわかりやすいはずです。
苗を育てて、田んぼを整え、苗を植え、水や肥料を与えたり、雑草を取ったりするなどの管理をしていくことで、稲はすくすく育ち、花を咲かせ、秋には黄金色の稲穂が田んぼいっぱいに広がるーーー私たちの人生も、まさにこの農耕と同じようなバイオリズムと言えるのです。
このバイオリズムに沿って仕事や日々の生活をしている人は、自分のやりたいことや、やるべきことを予定どおりに進めて行きやすいし、収穫の悦びを味わえます。しかし、バイオリズムに反した動きをする人は、何をやっても空回り。やることなすことが裏目に出てしまう。こうした人は、お米作りに当てはめてみると、せっかく大切に育てた苗を真冬の冷たい田んぼに冷たい水を張って植えている。それで「苗が育たない」「苗がダメになってしまった」と、時間もお金も気力も体力も無駄遣いしてしまっているのです。これは、もったいないですよね。
人生のバイオリズムを知ることが大切なことがわかったところで、「じゃあ、自分にとっての春はいつなんだろう?」「いつが収穫の時期なんだろう?」といった疑問が生まれるでしょう。次回、後編のコラムではいよいよ、その時期を知り、活用するために必須の「居場所と出番」の考え方についてお話ししましょう。
残りの2020年で運を開き、その勢いを2021年へと繋げていくこと、まだこれからでも間に合いますよ!次回もどうぞお楽しみに。
気学がもたらす可能性!西河さんの連載はこちらからどうぞ!
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