mv bg

「コミュニティで人生が変わった。」コミュニティ専門家が伝えたい、想いで繋がる力とは。

2021年1月29日

#selfmediaフォーフレンズ特別講義で、「コミュニティのつくりかた」について講義をしてくださった中里桃子さんにインタビューをさせて頂きました。
中里さんは、「コミュニティ」を軸にした、コミュニティ支援サービスやコンサルティング、また本を執筆されているコミュニティづくりの専門家です。コミュニティで人生が変わったとおっしゃる中里さんが、どんな経験を経て、どんな想いでコミュニティづくりをされているのか、そんなお話を聞きました。
 
そんなビジョンのもと、活動されている中里さんの言葉の節々からは、コミュニティにかける想いの強さを感じました。そして、私たちが所属しているコミュニティを通じて、人生を変えることができる。それだけ、コミュニティの可能性を感じました。
コロナの禍中だからこそ、コミュニティについて見つめ直して頂くきっかけになれば幸いです。それではどうぞご覧ください!
(記事内、各種情報・名称は2020年12月インタビュー当時のもの)
 

コミュニティをつくる仕事とは


ーー中里さん、本日はよろしくお願いいたします。
中里桃子さん(以下、中里氏):よろしくお願いします。
 
ーーはじめに、中里さんのお仕事についてお伺いしてもよろしいでしょうか。
中里氏:私は株式会社女子マネの代表として、コミュニティを軸に事業を行っています。
コミュニティに関するコンサルティングを行ったり、企業が運営するオンラインサロンの運営を手伝ったりしています。コミュニティに関する本も多々執筆されており、現在はコミュニティのつくりかたに関するワークブックの作成にも取り組んでいます。
 
でも、今でこそコミュニティに関する仕事をしていますが、元々はコミュニティが苦手で、人が怖い時期があったんですよね。
 

肩書きやお金で人は集まらない

ーー元々コミュニティが苦手だったとのことですか。。詳しく聞かせていただけますか。
中里氏:家庭や学校など、まわりから用意されたコミュニティに最初は所属すると思うんですが、そこでの友達作りに失敗してしまって。基本的に自分は仲間外れだと思っていた時期もあり、本当にコミュニティが苦手だったんです。
 
20代のころ、どうやったら人が集まるんだろうと思って、地位とかお金とか権力とかスキルの高さを追求して進学・就職しました。
成長しないといけないと思って、毎日終電まで働いて、勉強のために社外活動もたくさんしていました。なんとか動かなきゃいけないと思っていたんですね。
 
ですが、必死に頑張って権力やスキルを手に入れても人が集まることはなく、会社に居場所を感じられず気まずくなって、2年に1回転職したりしていました。
さらには高額塾にも通い続けていたので、ずっと借金があるような転落人生でした。
 

コミュニティは想いで繋がる


中里氏:転機は2013年のことでした。
そのとき私は、転職した会社でプロジェクトの責任者に大抜擢されたのですが、その会社の社長が会社の株を売ってしまって、社内に居場所がなくミーティングにも出ず、外でフラフラしているとき、ある読書会に参加したんです。
 
最初は読書会のいち参加者だったんですが、主催になりませんかと誘われました。広告系の仕事の経験を生かし、その読書会のコンセプト作りをしたとき、初めて自分のためではなく他人のために立ち回れて、他人のために自分のスキルとかを生かすことができました。
 
5人くらいで立ち上げたコミュニティでしたが、半年くらいで100人ほど集まるようになり、東京ミッドタウンの素敵な場所を借りてイベントを開催できるようになりました。
そのコミュニティは誰もが有名人でもないし、会社のトップでもない人たちでしたが、権力やお金がなくても、ビジョンや想いで繋がっていました。「想いで繋がると人生はうまくいくんだ」と感じましたね。
 
そこから、新しいコミュニティの立ち上げを行ったり、そこのメンバーとともに今の会社を起業したりして今に至ります。コミュニティの仕事は大変なことも多いですが、自分はコミュニティで人生変わったので自分の一生の仕事として、コミュニティに関わっていきたいと思っています。
 

「置かれた場所で咲きなさい」は残酷


ーー壮絶なご経験ですね。そんなコミュニティの仕事の魅力を教えていただけますか。
中里氏:少し前に、『置かれた場所で咲きなさい』という本が流行っていましたが、今の場所で咲けなくて苦しい人には地獄のような言葉だなと私は思いました。
コミュニティの変更は苦しいものです。家庭や学校のようにまわりから用意されたコミュニティは特にそうですよね。
 
経営コンサルタントの大前研一さんは、自分を変革する3つの方法として、

  • 「時間配分を変える」
  • 「住む場所を変える」
  • 「付き合う人を変える」

と言っていますが、これはすべてコミュニティを変えることなんです。気軽にコミュニティを変えることができれば、もうちょっと楽しくなると思うんです。
 
コミュニティの仕事のやりがいは、コミュニティを通じて、その人の人生が変わることです。
 
誰と一緒にいるかによって引き出される自分は違います。「分人主義」という考え方がありますが、自分は一つではなくコミュニティごとに違うので、好きな自分で生きられる時間を増やせば良いんです。
例えば、会社でうまくいってなかった人が、自分でコミュニティを作って活動していると、そのコミュニティの中で、会社では見えなかった魅力が見つかることがあります。自分の居場所があると自信が出てきて、今までうまくいっていなかったコミュニティでも自信を持って活動できるようになるんです。
今いる場所では気付けなかったものが、別の場所で光ることがあります。それに気付くことで人は自尊心を持てるようになります。そんな人が多くなれば他人を助ける余裕が社会に生まれると思いますね。
 

コミュニティに与える存在になろう


ーー#selfmediaフォーフレンズのように、今コミュニティに所属している方に伝えたいことはありますか。
中里氏:コミュニティから受け取る側ではなく、与える側になる意識転換をすると良いと思います。
 
コミュニティは所属したら何かがもらえると考えている人が多いように思います。特に有料のコミュニティだと、お金を払ったから何かしてくれるんだろうと考えてしまう人もいると思います。
 
しかし今は、コミュニティにお金を払ってさらに誰かに貢献することで人生を変えることができる時代です。主催の人を手伝ったり、コミュニティに所属する他の人を応援したり、ちょっとした行動から与える側への意識転換をすると良いと思います。
 
ーー最後に、#selfmediaフォーフレンズ代表の福田氏に一言お願いします。
中里氏:福田さんがフォーフレンズを始めるって言ったときは、「そんな大変なことをやるの!?」と驚きました。難しいだろうと思っていましたが、あっという間に参加者が1000人になって、本当にやり切ってお疲れ様でした。
ふたつぶの社員も増えて拡大をされていて、これからも福田さんのチャレンジを見ながら、生徒としても勉強させていただきます。
 

インタビュー後記

中里さんとお話させていただき、普段あまり考えずに参加しているコミュニティについて見直すことができました。受け取る側から与える側へ、そして自分でコミュニティを作るという意識転換を心がけていこうと思います。
みなさんもコロナで人との関係が見直される中だからこそ、コミュニティの参加のしかたについて考えてみてはいかがでしょうか。
 

プロフィール


中里桃子(ナカザトモモコ)
株式会社女子マネ代表取締役。
オンラインサロンの立ち上げ&運営パートナー。
コミュニティマネージャー。
職人家系の長女生まれで「人に頼るより自分でやろう」というタイプ。「自分の腕で食べていく」ために独立を目指し、様々な資格取得や起業塾に入るが、ひとりでは自分の苦手分野につまずき、どれもカタチにならず、会社員としても20代で7社を転々とする。
転機になったのは2013年、社外コミュニティ運営に関わったこと。会社員を続けながら、100名規模の読書会の運営や3年間の貸し会議室運営を経験。複業会社員やフリーランスとチームを組んでマネジメントする方法としてコミュニティ運営スキルを習得し、2016年に創業。
自社の社員もゼロのまま、10数人のフリーランスや会社員・主婦と協業しながら上場企業の新規事業立ち上げにも関わっている。2019年に著者自身の妊娠で働く時間を3分の1にするも、売上は2倍になるなど安定して会社を成長させている。
著書には、『副業・人脈・好きなこと 人生が変わる「オンラインサロン」超活用術』(PHP研究所)、『人と人とのつながりを財産に変える オンラインサロンのつくり方』(技術評論社)など。
【オンラインサロン・コミュニティのつくりかた】7日間無料メール講座
https://www.reservestock.jp/subscribe/76966/79624
[Facebook] https://www.facebook.com/MomokoNakazato
 
 
▼▼編集部オススメ▼▼
https://selfmedia.club/for_friends/spicealevent-report/exercise/
https://selfmedia.club/for_friends/teacher-interview/yokoo-tatsuya/
https://selfmedia.club/for_friends/lecture-report/community202007-18/

« »