結果を出すには、まず自分を知ろう!自分独自の才能の見つけ方講座
2020年10月30日
目次
8月のフォーフレンズ特別講義は、川中努さんです。(以下、川中さん)川中さんは、島根県で※BtoBのビジネスでテナント賃貸と酒卸の会社を経営してらっしゃいます。2020年6月より、コーチングを会社の事業に加え、人間行動学に基づくワークを使い、”クライアントの価値観の優先順位を知ること”のお手伝いをされているそうです。
今回の講義テーマは、人間行動学によるワークを交えた「独自の才能の見つけ方」です。一緒にワークに取り組み、読み終わる頃には、皆さん自身の才能に気づくきっかけになってくれたら嬉しいです。
※BtoB(Business to Business)とは、企業が企業に向けて商品やサービスを提供する取引のこと
コロナの時代をどう生きる?
はじめに川中さんは、ご自身が感じたコロナの影響を語りました。
このコロナ禍の中で、「ピンチはチャンスなり」と反撃していくために、川中さんご自身が21年間の経営者人生で培ったことや、スキル、資格を生かせば皆様のお役に立てるのではないか?と今回のフォーフレンズの講座を引き受けてくださったそうです。
ピンチをチャンスにするポイントは、
- 自分を知ること
- 物事の認識の仕方を変えること
とのこと。今までの常識が通用しなくなるのだから、自分自身を知り、物事の見方を変える必要があると補足されました。
捨てるのはプライド、貫くのは信念
福田基広
川中さんは、フォーフレンズの主宰も務める福田基広氏(以下、福田氏)の言葉を引用しました。
今までの常識に囚われるのではなく、いらないプライドは捨てる。
では、貫く”信念”とはなにを指すのか。それをじっくり紐解いていきましょう。
モチベーションとインスピレーション
ここでも、福田氏の言葉を紹介されました。
ぼくは自己啓発はあまり好きじゃないんです。
なぜなら、結果何も変わらないから。
お菓子と一緒。そのとき美味しいだけ。福田基広
川中さんは、福田氏の言葉に「確かに、お菓子とは素晴らしい例えだ」と納得したそうです。自己啓発とか、よくいうモチベーションをあげる、というのは、外的要因であり、外からの動機付けと説明しました。
自己啓発を学ぶと、その日はすごくモチベーションが高まるが、次の日になると1/2に、1週間経つと元に戻った?!いや、むしろ悪くなっている…。と感じることが多い。これは、外側からの注入、つまり自分から発した考えではないので、日に日に薄まってしまうんです、と川中さんは言いました。(私も経験あります…)なので、内的な動機付け=インスピレーションが大事になってきます。
私たちは、よく“モチベーション”という言葉を使うのですが、 モチベーション=外的な動機付けのことを言います。つまり、自分以外の誰かが大切にしていることや才能です。残念ながら、それは参考にはなりますが、自分自身にそのままインストールすることはできません。仮にしたとしても、本当の自分ではないので、どこかしら違和感を感じたり、長く続かないのです。
大切なのもの、それはインスピレーションです。 文字通り、自分の内側から(=in)湧き上がるものなんですね。
では、どのようにすれば自分のインスピレーションを知ることができるのでしょうか?
内的な動機付けを知るためには”自分を知ること”
内的な動機付けを知るためには”自分を知ること”、と川中さんはお話しされました。
では、自分を知る為には具体的にどんな事をやっていくのでしょうか?
価値観の優先順位を知る
川中さんは、「あなたにとって大切なことには、順番があります」と言い、価値観について詳しく説明されました。
価値観とは、
- 科学的ワークを行うことによりわかるもの。(The Value Determination)
- 人は全て、固有の価値観の優先順位に基づいて生きている。
- 誰一人として、同じ価値観の優先順位の組み合わせを持つ人はいない。(指紋が一人一人違うのと同じ)
- 価値観は、自分にかけていると感じること(欠落感)から生じる。
- 自分にとって心地いいことは、自分の価値観にとってサポート(支援)となっていること。不快なことは、逆にチャレンジ(試練)となっていること。
私たち一人一人、価値観は違うのです。では、その価値観、価値観の優先順位はどのようにしてわかるのでしょうか?
価値観ワーク①プライベートな空間を占めているものは?
ここから価値観を調べるワークに入りました。
まず1つ目のワークは、「あなたのプライベートな空間を占めているものはなにか」で、これは言い換えると肌身離さず持っているものはなんですか?という質問でした。
このワークでは、自分が価値を持っているものは近くにいて置くはずなので、何に価値を置いているかがわかると言います。
価値観ワーク②あなたが最も時間を費やしている活動は?
2つ目のワークは、「あなたが最も時間を費やしている活動はなにか?」という質問の後に、「なぜその活動に時間を費やしていますか?その目的は?」とさらに質問を重ねました。
川中さん曰く、多くの方が最も時間を費やしている活動に仕事をあげるが、その目的は様々だそうです。例えば、「仕事は生活のためにしている」という人でも、さらに深掘りしていくと「子供の未来のため」という結論に落ち着いたりするそうです。
本来この価値観ワークは、13問の質問に、それぞれ3つの回答を出し、39の回答の中から、自分が大事にしている価値観を探っていくのだそうです。(実際の13問の質問が気になる方は是非、川中さんの講座を受講ください。)
川中さんは、「言葉は嘘をつけても、行動は嘘をつけない」と断言します。普段、無意識のうちに行動しているのですが、つぶさに見るとその人が心底大切にしていて、たいていの場合として認識していない価値観が見えてくるそうです。そして、最高の価値観を知ると、人から言われなくても自分の内側から情熱が湧き上がり、自分を律して行動でき、長い時間それに向き合っても疲れない。むしろ技術や経験がアップし、どんどん才能を発揮することができるようになるという好循環に入れると仰っていました。
つまり最高の価値観を知ると、自分独自の才能を知ることができるんだそうです。なるほど、納得ですね!
物事の認識の仕方を変える考え方
そして、もう一つお伝えしたいことがあります、と川中さんが紹介したのが、物事の見方を変える考え方、「バランス(中庸)」でした。
私たち誰もが、数えると4,600以上あるプラスとマイナスの特性を全て持っていると言われています。
例えば、「優しい」というプラスの特性と、「冷たい」というマイナスの特性。表し方は違いますが、誰もが持っています。「私は人に対して、一度も冷たかった事はありません。」と断言できる人はいないと思います。笑
このように全ての人が所有しているプラスとマイナスの特性が、時と場合によって出したり、引っ込めたりしているその基準が価値観です。
例えば、人は自分が価値をおく分野で、仕事が大切な人は、仕事に対してプラスを与えてくれる人に対しては、親切ですし、反対に仕事でマイナスを与えてくれる人に対しては、冷たい人になるわけです。
バランス(中庸)という考え方を説明するならば、
- この世の中の出来事は、全てプラスとマイナスでできている。
- 自分にとってマイナス(プラス)だと思えることが起きた時、同時に別の方向(ベクトル)からプラス(マイナス)の出来事も同量起こっている。
- マイナスの出来事は、必ず同じだけのプラスを生み出し、逆もまた然りである。
- プラスかマイナスかは、捉える人の知覚・認識による。
- その両方が同量見えた時、人は中庸に戻り、愛と感謝の状態となる。
- 今いる精神性の次元でバランスが取れ(中庸になり)次元上昇すると、次の試練がやってきて、それを乗り越えるとまた次に次元上昇と繰り返していく。
川中さんご自身が、社長を降板した時も、今につながるような人脈に出会えたそうです。一見マイナスに見えるような出来事にも、プラスの面があったとご自身の経験を振り返りました。「何か出来事があった時にも、この中庸の状態で居続けることが大事」と、川中さんは言いました。
欠落感が価値観を生み出す?!
価値観を調べるためには、欠落感のワークもおすすめです、と川中さん。
欠落感とは、
- 自分はここが欠けていると思うこと。(できない、劣っている、不得意、恵まれていないetc)
- うちの家庭はよそと比べてここが特別マイナスだったなどの体験
これらは、 主に幼少期の体験が影響することが多いそうです。(幼少期から現在まで考える)一度、その時の感情に戻らずに自分を俯瞰してみてください。この欠落感に、その人独自の才能の種があるので大事に見ていきましょう、と川中さんは呼びかけました。
欠落感ワーク①マイナスと思える事のおかげで得たものは?
最初のワークは、「欠落感のおかげで何をするようになったのか、もしくは、何をしなくてもよくなったのか」という質問でした。
幼少期の記憶に紐づいていたり、自分で蓋をしている場合もあるそうですが、是非向き合ってみてください、とのことでした。
欠落感ワーク②それをすることでのメリットはなにか?
次のワークは、「欠落感によってやったこと、もしくは、やらなくなったことのメリットは何か」という質問でした。
これは次の質問にも絡んできます。
欠落感ワーク③それは、今の仕事や経験の中で自分にどのようなメリットを与えてくれているのか?
最後は、「欠落感のためにやったこと、もしくは、やらなくなったことが今の自分の仕事や生活にどんなメリットを与えてくれているのか」という質問でした。
欠落感がメリットに変換されると、欠落感は嫌な感覚ではなくなるそうです。
この欠落感も、バランス(中庸)を知ると物事のプラスとマイナスが同時に見れるようになり、そのままの自分でいいと思えるようになります。欠落感を知ることで自己認識が変わり、現実が変わってきますよ、と川中さんは話を終えました。
最後に川中さんは、以下の言葉を引用しました。
良質な質問は良質な人生を作る。
Dr.John Demartini
是非、価値観ワークや欠落感ワークのような良質な質問に触れて、マイナスに思えることが、どんなプラスを自分の人生にもたらしているかを、アウトプットをおすすめします。そうすると現実が変わってきますよ、と最後に川中さんは微笑んで講座が終了しました。
まとめ
川中さんは、とても柔和で落ち着いた印象でしたが、そんなブレない自分を作れるようになったのは、この価値観を明確化するワークに触れたからだなと、私もワークをやりながら体験できました。
ニューノーマルが求められ、今までの価値観が現代の価値観とイコールではない時代ですが、自分の幸せや価値観の優先順位を常に見直して、バランスを保って自分の生活や仕事を送っていきたいと思いました!
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