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特別カメラ講座その1:スマホカメラの有利点と、デジカメとの違い

2017年8月2日

スマホカメラ最大の有利点とは「常に携帯出来ること」


先ず、スマホカメラのデジカメと比べた有利点を考えてみたいと思います。

スマホカメラは、その名の通りスマホ=携帯電話
つまり、基本的に常に携帯しているデバイスな事が、デジカメと比べた際の最大限の有利点だと考えます。
カメラ好きの方でも、肌身離さずにカメラを持ち歩いているかといえば、そうで無い方も多いと思います。
しかし、スマホは基本的に常に持ち歩いています故、シャッターチャンスに強いことを理解しましょう。

シャッターチャンスに機材が揃えば、お金になる話


僕が25年ぐらい前に、とあるビデオの撮影をしていた時の事。
スタジオの隣で火事が起きました。
当然ながら消防車のサイレンや喧騒で、全く撮影になりませんでした、、、
その時、僕が行なった行動。それは「撮影部にその火事を撮影させたこと」です。
当時、友人が在京キー局の報道に在籍していたため、その場で電話をし、その火事のビデオ素材をテレビ局に持ち込み、結果高額で売却することに成功しました。
まー、そのお金はスタッフやキャストの豪華な夕食に消えましたが・・・苦笑

50万円+15人よりも携帯電話


もう一つ、シャッターチャンスにまつわる、過去にこんな出来事も。。。
DVDパッケージ物の監督をやっていた時の話。
DVDのパッケージ物なため、撮影スタジオを半日以上レンタルし、ジャケット撮影を行いました。
ポスター以上の大きさに引き延ばせる業務用フィルムを使用。
かかる予算は50万円以上、スタッフは総勢15人ほど。
パッケージ撮影が終わり、技術班が先に移動し、キャストと演出部が別働で移動していた時に、これ以上無いという、あるシチュエーションに出くわしました。

その時は撮影機材を持ち合わせておらず、所持していた ソニーSO902i
当時のFOMA携帯電話です。
所持していた携帯のカメラ性能は、ザックリ表現するならば、名刺サイズの印刷は出来るが、はがきサイズの印刷はギリギリ可能かも、、、といったところでしょうか、、、
これは家庭用のプリンターのお話で、仕事に使う業務ユースとしては全く使い物にならないレベル。
ですが、シチュエーションとして、これ以上ありません。
使用機材は、正直業務に耐えられない携帯電話だけ。
それでも、映像監督として、ここで写真を撮らなければ売上に響くと判断し、素材として使えないであろうことを覚悟の上で、所持していた携帯電話にて撮影致しました。
結果、プロデューサー判断で僕が撮影した携帯電話での写真を、DVDパッケージとして世にリリース。
印刷屋と相当揉めたようですが、何とか形にすることができました。

、、、ちなみに余談ですが、その携帯電話の写真をパッケージに使用したDVD作品。
そのメーカーの年間売上ランキング、トップ10に入ったそうです。

スマホカメラはテレビ放送すらやってのける「優れもの」


それ程、昔はシャッターチャンスに出くわしたとしても、機材に恵まれなかった、、、
しかし、現代のニュースを拝見していると、視聴者が投稿した動画を、ニュース素材として使用している事がすごく多いことに気付かされます。
これは、街中などで、ニュースになりそうなシチュエーションに出会った際、性能が格段に上がっているスマホカメラで撮影した映像の質が、お茶の間で流しても問題ないレベルだからです。
現在のスマホカメラは一世代前、二世代前の業務やテレビ局で使えるレベルの性能を誇っており、スイスのジュネーブにあるテレビ局はiPhone6で、すべての取材をやっているそうです。

現在最高機能と言える撮影・編集機材が、みんな持ってる「スマホカメラ」


今のスマホ、特にiPhone7Plusですが、仕上がりだけを拝見すると、チョットしたコンパクトデジカメを凌駕していると言っても過言ではありません。
僕が思うに、iPhone7Plusは現時点で史上最高性能のインテリジェントカメラだと断言できます!
写真+ビデオ+暗室+ビデオ編集機がオールインワンパッケージで、すべての仕事が出来てしまう素晴らしい機材なのです。
スマホカメラの最大の有利点は、高性能のカメラが常に携帯されている事

では、次回から実際にスマホカメラの活用法をお伝えします。

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#selfmedia編集部

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2016年10月1日に立ち上がった、「楽しく正しくメディアの作り方がわかる」をコンセプトに掲げたWEBマガジンであり、コミュニティ。 読み名は「はっしゅたぐ せるふめでぃあ」。