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特別カメラ講座その6:背景をぼかすフィルターの追記と、メモするつもりでシャッターを切ろう!

2017年9月3日

先ずはフィルターの追記です。
僕は今、ストアカでスマホカメラの教室を週2~3でやっています。すると参加者さんから『プロっぽい写真が撮りたい』と言うご要望が多い。そこで僕がおすすめしているのは背景をぼかした写真です。

背景がボケているだけで素人写真から一歩踏み出している感があるのでしょう・・・実は簡単なんですけどね。
スマホカメラの弱点は、望遠が利かないというところにあります。これは構造的に仕方無いのですが、そもそも望遠レンズが必要なシチュエーションってどんな時でしょう?
基本的に望遠レンズの役割は『遠くの被写体を大きく撮る』という事に有りますが、この問題は被写体に近付いて撮影するという解決策が有ります。

もう一つの役割は『背景をぼかす』といく効果です。難しい事は置いておきますが、望遠レンズで撮影すると、被写体の背景はボケます。これがプロっぽい写真の一つです。

では、スマホカメラの弱点は望遠だと言いましたが、遠くの被写体には近付くことは出来ても、被写体の背景をぼかすのは物理的に出来ません。
・・・物理的にですよ。
では、物理的以外ならばできるかと言えば、、、出来てしまうのです。これがフィルターの追記である『ぼかし』なのです。
ベースになる写真はこれです。

この写真はiPhone7Plusだけの機能である『ポートレートモード』で撮影しました。僕はポートレートモードに背景写真も残す設定にして有りますので、ボケのある写真と全部にピントを合っている写真の2枚が常に保存されます。
何も考えず、フィルターワークもやらない、ボケ味のある写真が撮りたかったらiPhone7Plusを手に入れましょう!1番のおすすめです。
ですが、普通にスマホカメラで撮影(全部にピントが合っている写真)をしてもアプリやインスタグラムの加工でエミュレーション出来てしまいます。
では、各種無料アプリのぼかしだけを比べてみたいと思います。
先ずはオリジナルです。当たり前ですが、ボケていません。

iPhone7Plusのポートレートモード・・・一番ボケ味が強いです。ボケみをイチ押しにしている機能ですから、仕方ないですが、やり過ぎ感はありますね。開放値1.8ぐらいかな?

LINEcamera(アプリ)・・・若干抑えめの仕上がりになっています。度合いにもよりますが、自然な感じがします。開放値4.0ぐらいの感じです。

Snapseed(アプリ)・・・開放値2.8ぐらいの強めのボケみです。

ぼかし加工(アプリ)・・・一番自由度が大きいボカシ専門のアプリです。

Instagram(サイト)・・・オーソドックスで一番使い道が良い感じがします。インスタグラムにアップする前提で考えるのあれば、アプリで完結するのが良いと思います。

いかがでしょうか?アプリやインスタグラムなどの特徴があるかと思いますが、どれもプロっぽい写真に見えませんか?
別にプロがこの様な写真をいつも撮っているかと言えば、そうではありません。ケースバイケース、依頼に応じて様々な写真を撮影していますが、自分の作品として撮影をする時は、カメラマンの好みで撮影しています。

メモするつもりでシャッターを切ろう!(ここからが本編です)
構図を勉強しました。加工も学びました。次にスマホカメラで必要な事・・・と言うか、やらなければいけない事は総てお伝えいたしました。
では、次に考えることは何か?この短期集中講座の一番最初でスマホの利点を述べました。それは常に持ち歩いているという事です。
何故持ち歩くのかも述べました。ですから、何か良いと思ったら即シャッターを切りましょう。

何を切り取るか・・・何を写さないかを考えるのがカメラのセンスです

構図の次に来るのは『何を切り取るか?』と言うことになります。この2枚の写真を比べて見てください。
どちらも代々木公園の一風景ですが、どこをどう切り取るかで写真のイメージは大きく変わってきます。


同じ場面を何人かのカメラマンが撮影したとして、まったく同じ写真が出来上がるとは限りません。つまり何を切り取り主人公にして、何を写真から削除するか、それがオリジナルのカメラセンスと言えるのです。
引き(広角)の写真だとどこからどう見ても日本の公園ですが、その一部だけに寄って(望遠)写真を撮影するとどこから別の国の公園と思える様な写真にもなってくれます。まー、欧米人さんがいればの話ですが!

ここ一番の集中力を養うために必要な事はシャッターを切る事です


この様に、どこをどう切り取るかが、センスでもあります。このセンスとは、先天性のものではありません。シャッターを切った枚数で磨かれていくものです。
僕の経験則ですが、36枚撮りのフィルム換算で500本ぐらいシャッターを切れば、誰でも人の目を引く写真が撮れると思います。
スマホカメラに限らず、デジカメの良さはコストがかからない事ですが、これが厄介な問題でもあります。と言うのも、デジカメだと1枚に対する集中力が違う。
フィルムカメラは1枚撮る時にいくらかかるというコスト感覚がありますが、デジカメだとその感覚が希薄になりますので、1枚に対する縛りがない分ダラダラと撮影してしまいがちなんです。
『ここ一番の集中力』とでも言うべき集中力が必要な場面もありますので、それを養うのは普段からシャッターを切る癖を持つ事で補えます。

自分だけのシャッターチャンスを手に入れましょう

スマホカメラはシャッターチャンスに強いと言うことは最初の項でお伝えしています。
いつ何時、シャッターチャンスにめぐまれるか?その時に撮影できる機材を持っているか?その時に『どう切り取るか?』これがセンス。シャッターチャンスとは、報道とかニュースだけではありません。ふとした日常に潜んでいるシャッタチャンスが沢山あるのです。
その一例をご紹介いたします。

目に付いたら何でもシャッターを切ってみよう!

僕は普段から目についたものをスマホで撮影する癖をつけています。
この写真は近所のスーパーで見かけたPOPです。


手書きのPOPが目に入ってきたのでスマホで撮影しました。
そして、振り返るとPCで作られたPOPが目に留まりました。


手書きのPOPの写真を撮ってから、PCのPOPを撮って、比較するブログを書く事が出来ます。セルフメディアの会員さんは、皆さん多かれ少なかれ集客という事に関心があるでしょう?
手書きとPCによるPOPの比較と言った集客に関するブログを書くことは出来ると思います。手書きのPOPで売り上げを伸ばしている本屋ビレッジバンガードに話を飛ばす事も可能。

いくらシャッターを切っても、コストはかかりませんから、ドンドンとメモをするつもりでシャッターを切りましょう。

発想の転換、たった一枚の写真から出来るのです


これはたまたま目に留まった物を写真に撮るという癖があるから出来る事なのです。
これこそ日常に潜む『自分だけのシャッターチャンス』
これは、ブログネタだけじゃなく、新しいビジネスのヒントだったり、イベントや講座を作る発想のネタになり得る事が多いのです。
僕は自宅でPCに向かって作業をしていることが多いのですが、疲れてきたり、気分転換に散歩をします。
その途中で色々な発想が湧いてきます。
その源泉になるのは目に留まった風景や雑誌の見出しだったり、ブックオフに置かれている本だったり、スーパーの商品だったり、通りすがりの人だったりと、どこに転がっているかわかりませんし、いきなりイメージやアイデアが降ってくる時もあります。
そんな時は写真や動画で記録します。これが後々記憶をよみがえらせてくれるのです。
だからこそ普段持ち歩いているスマホカメラでメモを取るようにシャッターを切る事を、僕は皆さんにお勧めいたします。

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#selfmedia編集部

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2016年10月1日に立ち上がった、「楽しく正しくメディアの作り方がわかる」をコンセプトに掲げたWEBマガジンであり、コミュニティ。 読み名は「はっしゅたぐ せるふめでぃあ」。