カメラと共に生きた「波乱万丈の半生」から学ぶ、井上流selfmediaの活用術
2019年12月2日
目次
心理学で欲しい表情を引きだす方法

ーー:現在の活動内容を教えてください。
井上氏:撮影屋さんとセラピーの人。NLPカメラマンという肩書です。これまでに通算で3,000人ほどのセラピーを行いました。
※NLPとは Neuro Linguistic Programing(神経言語プログラミング)の略称。
ジョン・グリンダー(言語学者)とリチャード・バンドラーによって提唱された、コミュニケーション、能力開発、心理療法へのアプローチを目指す技法。
引用:ウィキペデア
ーー:心理学とカメラを組み合わせてお仕事されているのですね。
井上氏:そうです。
ーー:撮影ではどのように心理学を活用するのですか?
プロフィール写真がどんな雰囲気のものがいいのかは、その人の職種によって違うんですよ。その人が「良い!」と思っている表情でも、お客さんの求めている表情とは違うことが多いんです。
例えばラーメン屋さんだったら、腕組んでモサッとしていればいいんです。腕を組んでいるのが重要だということになります。
つまり、非言語でいうと「手を閉じている」から人の意見を聞かないっていうことです。
非言語:言葉にならないコミュニケーション。
- 手を閉じている=人の意見を聞かないこと
- 手を開いている=人の意見を聞く
ラーメン屋って「俺の味を食え!」だから、それで良いんですよ。頑固な店主のラーメン屋さんは美味しそうでしょ?
ところが、セラピストが腕を組んでいたらダメですよね。人の意見聞かなきゃ。
ーー:なるほど。そうですね。
井上氏:だから、セラピストは手を開く。
カメラマンやっているときに、こうして非言語も含めて表情作っているんですよ。
ーー:ほかにも、タイムラインという手法を使って表情を導き出すと聞きました。
井上氏:タイムラインっていうのは過去に行ったり未来に行ったりして、人生を行き来するんですよ。例えばそうだな。今お仕事何されています?
ーー:整理収納のお仕事です。
井上氏:お客さんになる人は、どういう人に対して仕事を依頼したいですか?
ーー:優しそうな人かな。
井上氏:まぁ、家に来てもらいますからね。信頼があって優しい人ですよね。
だったら、人生の中で自分が1番信頼されていて優しかった時代を思い出してもらうんです。例えば、学生時代に何かの賞を取ったとか、社会人になってからでもなにかで表彰されたとか。そういう時のことを思い出す。
それがタイムライン。時間軸を行ったり来たりしてもらって、欲しい表情を引き出すんです。
ーー:なるほど。
井上氏:お客様がどんな人かを考えるんですよ。
- どんな人に見てもらいたいか?
- その人が欲しい表情はなにか?
と考え、欲しい表情に一番合っている過去の経験にさかのぼってもらうんです。その時を再体験してもらうことで、その時の身体感覚を思い出せるように、身体のどこかにスイッチを作ります。
そのスイッチをグッと押すと、その時の感覚が出てきますから、その感覚をベースにして笑ってもらったりしています。
言われたことはそのまんまやってみた

ーー:どのような経緯で、#selfmedia に入会されたのですか?
井上氏:福田さんと共通の知り合いの人がセミナー屋さんで、僕はそこに通ってて、福田さんがゲスト講師をしていたんです。その時に、「福田さんから学びたいな!」って思ったのがきっかけです。
ーー:代表福田から何を学ぼうと思われたのですか?
井上氏:最初はブログです。その後、#selfmedia で開催される月に1度の勉強会で福田さんからストアカのことを学んでからは、ストアカで講師をするようになりました。
「しんちゃんはストアカやった方がいいよ」っていわれまして。
※ストアカ:教えたい人と学びたい人をリアルにつなぐ、国内最大級のまなびのマーケット。ネット上の学びではなく、実際に講師に会って学べるのが特徴。
それで「やるんだったらちゃんとやんな」「とりあえず空いているスケジュールを全部、ストアカで埋めなきゃ」っていわれたんですよ。
僕は言われたことはそのまんまやる人間なんで、空いてるスケジュールを全部埋めました。朝、昼、晩を1ヵ月。最高で、月に40回ぐらいやっていましたね。
ーー:凄い!ストアカでのプラチナバッチは、数稽古(かずげいこ)の賜物なんですね。
プラチナバッジ:ストアカの開催実績と、生徒からの満足度評価の累積平均が 4.4以上など、厳しい条件を満たした先生に与えられる最上位のバッチ
言われたことを「やってみた」結果・・・!

ーー:ストアカで講師を始められて、変化はありましたか?
井上氏:ストアカを開催するようになって、体系立てて話すのが上手くなりました。
ーー:その結果、ご自身の活動では変わりましたか?
井上氏:ストアカ講座を受講された方が、自分のコンサルまで受けてくれます。ストアカはフロントセミナー(本当に売りたい商品に興味を持ってもらって、申し込みに繋げるセミナー)と同じなんですよ。
ーー:井上さんのビジネスの導線ができあがったのですね。
井上氏:そうですね。それが一番かな?
仕事も貯金も綺麗さっぱりなくなって

ーー:井上さんは、もともと個人で活動されていたのでしょうか?
井上氏:16歳でカメラマンになって、それからフリーランスです。撮影の仕事やってて一社にずっとかかりっきりだったことがあって、そこだけで売上が数千万あがっていたんですよ。
でも、その会社がパタッと倒産して、一気にゼロになった。それで8ヵ月で貯金全部食いつくしちゃって。
ーー:想像を絶する体験ですね…
井上氏:ずっと一社でやっていたから、営業活動ができなかったんですよね。社員だった人の勤め先がいきなり倒産したら無職になるでしょ?それと同じですよ。フリーランスなんですけど、1社の仕事ばっかりやっていたんです。
いくつか付き合いのある会社はあったんだけど、「井上君、最近来ないから枠ないよ」って。それで仕事がなくなって。きつかったですね。
貯金が綺麗さっぱりなくなってしまったけど、かみさんいるから飯食わしてあげないといけないじゃないですか。
ーー:その苦境をどのように乗り越えてきたんですか?
井上氏:スタッフの仕事からまたスタートして、「なんでもやる」って営業して。また仕事をちょこちょこ入れてもらうようになっていった感じですね。
苦境を乗り越えた今、チャレンジしたいこと

ーー:色々と乗り越えられた今、チャレンジしていきたいことがありましたら教えてください。
井上氏:チャレンジしたいことは、#selfmedia のメンバーで、コピーライターの濱田圭子さんと来年の6月半ばに、2人で合宿をやるんですよ。
ーー:お2人で!?なにをやられるのですか?
井上氏:濱田さんがコピーライティング、僕が写真で、ビジュアルSNSライティングっていうやつをやるんですけど、それを今度コラボセミナーやるんでそれを成功させることかな?
あなたの周りに人脈っているの?

ーー:#selfmedia に入会を考えている方に対して一言お願いします。
井上氏:僕が思ったことなんですけど、僕と一緒に#selfmedia に入って辞めた人も何人かいます。でも、それは決して悪いことではなくて、ずっと会員である必要ってないと思うんですよ。
- 今、起業したい!
- ビジネスの拡大をしたい
という方でしたら、#selfmedia でまずはインターネットを学ぶといいと思いますよ。今は、インターネットのスキルは必須ですからね。
それで半年~1年やってみるのもありだと思うし、#selfmedia のことが気に入ったら続けても良いと思うし、卒業したいなら卒業してもいいと思います。
でも、起業するならスタートアップの時期だけでも、福田さんや松井君(#selfmedia の運営メンバー)のフォローとかfor beginnersを使うといいと思います。
for beginnersとは…#selfmedia会員様限定のコミュニティ内のグループの1つ。「苦手なWEBが克服できて、お仕事としての情報発信ができる」を目的とした交流グループ
あくまでも#selfmedia ってツールだから。起業して上手くいくため道具なんですよ。
ひとつの道具をずっと使い続けることもあるし、ある時期だけ使うものもあるじゃないですか?まずは、それでもいいと思うんですよね。
ただ、大事なのは#selfmedia に色んな人がいるじゃないですか?
定例会(月に1度開催される勉強会)に行くのもそうだし、色んな部活動(#selfmedia内の楽しむためのコミュニティ)に参加してみて、色んな人と交流深めて、その人たちから何かを吸収すること。
人脈大事っていうじゃないですか?でも、みなさん人脈っていう言葉の意味知らないんですよ。人脈って何だと思います?
ーー:人の繋がりですか?
井上氏:違います。山脈とか水脈ってありますよね?どういった意味かわかります?
ーー連なり?
井上氏:違います。山脈は山が動くって意味、水脈は水が動くって意味なんですよ。じゃ人脈はなんでしょう?
ーー:人が動く?
井上氏:そう。自分のために人が動いてくれる人のことを人脈っていうんですよ。お願いしたときに「いいよ。やってやるよ」っていう関係が人脈なんです。
そういう風に考えると、「あなたの周りに人脈っているの?」っていうことなんですよ。フォロワーの数、名刺の数じゃなくて、お願いした時に何人動いてくれるひとがいるか?それが本当の人脈です。
その人脈を作るのに#selfmedia は凄くいいと思いますよ。だから#selfmedia は人間形成の場だとかいいますけど、本当の意味での人脈形成をしてほしいんですよ。
編集後記
山あり谷ありの人生と、豊富な知識を饒舌に語る井上氏。そんな中、突如「元々、僕は障害があって。」と話し始めました。自身に「アスペルガー症候群」「多動性障害」「学習障害」があるとのこと。だからこその強みを活かして、今を力強く生きる井上氏から、「弱みは強み。前を見て生きろ。」そう言われた気がしました。
井上慎介プロフィール

井上慎介(イノウエ シンスケ)さん
井上プランニング 代表
カメラマン、映像と多岐に渡り活動をする中、
セラピストとしても、通算3,000人のセラピーを行ってきた。
現在は実践心理学で、ビジネスに必要な表情を作り出すNLPカメラマンとして活躍中。
2020年3月18日にNLPに関する書籍の出版予定。
Official site
ストアカ講座
https://www.street-academy.com/steachers/103264
書籍の紹介サイト
(仮)たぶん日本一簡単なNLPの本 :2020年3月18日発売予定
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