人とつながって、一緒に夢をつくっていく。野菜ソムリエがECサイトで届けたいモノ
2020年8月12日
目次
今回インタビューさせていただいたのは、#selfmediaのメンバー様で、フォーフレンズの特別講師を務めていただいた松永靖嘉さん。
松永さんが運営されているvegeLaboは、ECプラットフォームである、BASE内の超人気ウェブショップであるだけではなく、代官山蔦谷書店などの都心の話題のスポットでイベントを行ったり、マルシェに出店したり、リアルでも引っ張りだこの大人気店!
そのvegeLaboの野菜ソムリエとして、自分が納得した商品だけを誠実に楽しんで届けていらっしゃる松永さん。自らのことを「野菜爺」とおっしゃるその柔らかな口調は、愛されるお人柄をよく表していました。
↑松永さんが運営されているvegeLaboのサイト。本当におしゃれで、写真を見ているだけでもわくわくしてきます!
ーー先日はBASEでのウェブショップ講座にもご登壇いただき、ありがとうございました。最後には特典もつけていただいて、大盛り上がりのウェブセミナーとなりました。反響はございましたか。
松永靖嘉氏(以下、松永氏):すごい反響でした。ライブ中からすぐに25名の方がご購入いただいて。さらに涙が出そうになる程嬉しかったのは、Instagramでもたくさんシェアいただいて。影響の大きさを感じました。
自分が惚れた人の作ったものは、絶対に美味しい
↑実店舗を持たないvegeLaboですが、イベントやマルシェに出店する機会もふえてきたとのこと。
ーー講座内でも、細かい使い方やテクニックというよりは、「コンセプト」や「想い」の部分を大事にされているのが伝わってきました。
松永氏:私自身、野菜とか果物とか、美味しい商品は大好きですが、それ以上に「良い生産者さん」という「人」に出会って、そこに惚れてる部分が大きいんです。
自分が惚れた人の作ったものって絶対に美味しいじゃないですか。だから自分もモチベーションが上がるし。自分のモチベーションが上がって、その結果「これを知って欲しい!売りたい!」と思えたものだけを扱っている感じです。
ーーその愛は、サイトを拝見していても感じます。どれだけ深く生産者さんと関わっていらっしゃるのだろう、と。
松永氏:自分が間に立って中継する立場だから、産地の雰囲気とか生産者さんの人柄とか、あとは消費者の方々の気持ちとかニーズとか、それを代弁するのが我々の仕事かな、と。右から左にモノを受け渡すだけのようなことではないと思っているのです。
↑マルシェでは色とりどりのいきいきとした野菜が並びます。
松永氏:実は、BASEを選んだのも、自分が売り上げを100万円以上あげたくない、という思いもあって。
本業が大型物流でなんですが、vegeLaboではきめ細やかで、1人2人のスタッフでできることを、と考えています。
売り上げを月1000万とか2000万とかあげたいのであれば、楽天などの大きなプラットフォームをつかうでしょうが、そういう売り方だと、そもそもの「気持ち」の部分が伝わらない気がして…。それで、自分に合ったものを探したときにBASEを選んだ、という経緯もあります。
基本的には、「自分の気に入ったものだけ」「売りたい量だけ」という、いわゆる「好きなとき」に「勝手に」(笑)、そんな感じで。それを実現するにはBASEが一番てっとりばやいかな、と。楽しみながら!というのがやはり大事にしている部分です。
泥臭いオーガニックさではなく、あくまでおしゃれに
↑扱っている野菜の写真の美しさが、松永さんの愛を物語っているようです。
ーーサイトの雰囲気もそういうものが伝わってきます。モノを売っているサイトというよりは、良いモノを伝えるサイトというか…
松永氏:「野菜ソムリエが選んだ」、というセレクトショップにしたいので、そういう、自分の想いの部分を伝えていくのが大事かなと思っています。また、野菜というと「産地直送」「泥臭さ」みたいなのが価値になることもあるのですが、自分としてはあくまで「おしゃれ」な部分を出していきたいと思っています。
↑vegeLaboのオフィシャルサイト。美しい世界観で統一されています。
ーーまさに!写真一つ一つに、そのこだわり感じます!野菜が美しく見えるのもそうですが、その背景の作り込みなども、世界観があって素敵です。
松永氏:あれはもう、福田さん(#selfmedia代表の福田基広さん)のインスタ講座の賜物で…(笑)。あの辺のテクニックは福田さんの教えなんです。
もともと、美術とかを見るのは大好きで。学生時代はマスコミ志望で、コピータイターになりたくて、宣伝会議とか見ていたり、文化服装学院の夜間部に行ってみたりと・・。
見せ方やその美しさに関しては、通販の仕事をしていたときに鍛えられました。写真の撮り方やライティングとか。本当はもっと作り込んで…って思うところはあるんですが。オフィシャルサイトも通販サイトも全てひとりでやっているので、撮影から何から。
ーーだからブレのない世界観ができているんですね!
松永氏:本当は外部に委託した方が楽かもしれないのですが、全てやることで、自分なりのコンセプトなどがブレないようにしたいなと。そこにはこだわりがあると思います。
BASEで儲けよう、とはあまり思ってなくて、自分の趣味の延長で稼げればいいかなと。売り上げを追っている感じではないのです。
人とのつながりがあって、この仕事が大好きになっちゃった
↑マルシェへの出店で、どんどんつながりが広がった、とのこと。
ーー今後のvegeLaboや活動はどのようにイメージされているのですか?
松永氏:今後は、自分と同じように、生産者さんやその商品に対する想いや気持ちが合う人材と巡り合った段階で、事業をそういう人に任せていきながらやれたらいいな、とは思っています。
今現在は2足のワラジ、2つの法人で仕事をしていて、野菜を広く届ける事業と、自分がピックアップした生産者さんや商品を届ける事業の両方をやっているのですが、それ以外にも若手の生産者さん達を応援していきたい、というのはあって。そういったネットワークを張りながら、異業種とコラボしていければなと思っています。
野菜は八百屋さんやスーパーに並ぶモノ、というイメージがありますが、「これがTSUTAYAにあってもいいでしょ?」とか。
有田の陶器市でもコラボして出店したのですが、そういった異業種とコラボをどんどん行って、野菜や生産者さんの広がりを大きくしていきたい、と思っています。今はそっちのほうが楽しくて、道とか道筋を作っていきたいなと思っています。
ーー食とか、生鮮食品に止まらない、ライフスタイル全方位の広がりで見ていらっしゃるんですね。
松永氏:そうです!だから、マルシェとかやって、お客さまと接するのは本当に楽しいですね。通販だけだともやもやしていたと思います。店先でおばあちゃんの嫁姑問題を聞きながら(笑)。それが楽しいです。
固定の場を作ると自分が動けなくなるので、既に場をお持ちの方と共に、その場をコーディネートしたり、そこでマルシェを開催する活動を通じて、若い人を育てよう、という動きになっています。
ーー松永さんの活動を通して、人と人とのつながりが広がっていくんですね。
松永氏:僕自身営業の仕事が好きで、本業の方は企業と営業活動を通して関わることも多くて、そのときにやっぱり、人とお会いしてその人の想いや課題や困っていることを一緒に考えていくことがすごく楽しくて。一緒に夢を作っていく過程というか。
一緒に夢を作っていって、そうしたら、生産者さんの想いのこもったものが届けられて、それを手に取ってくださった方が美味しく食べていただいて、こんなに嬉しいことはないな、と思うのです。野菜を扱ってはいるのですが、そういった人とのつながりや関わりがあって、この仕事が大好きになっちゃっいましたね。
#selfmediaに出会えたことが、今の活動につながっています
↑実際に購入されるお客様と触れられるマルシェやイベント。もちろん松永さんから直接野菜についてのお話を聞けますよ!
ーー松永さんと#selfmediaのつながりや、これから期待することなどありましたら教えてください。
松永氏:私自身、もともと、#selfmediaで学んだことがすごく大きくて。#selfmediaに入ったからこそ、今の活動があるんです。
それまで自分でサイトを作って運営していたんですが、しっかり文章なども書いていきたいと思うようになって。#selfmediaに入ったのをきっかけに、そこで学んで、それまでのサイトやオウンドメディアを一新しました。
それが今の活動の広がりにつながっています。その意味ではSNSやオウンドメディアに関して、勉強するならセルフメディアだろ!と実感を持って言えますね。
また、#selfmediaの魅力は、一番は福田さんのお人柄で。そこにみんなが吸い寄せられていっているというか。話されていることも高度で最先端ですし。まだまだ発信やオウンドメディアについてよく知らない人にも、たくさん機会を与えて欲しいので、フォーフレンズの気軽さはとっても良いきっかけだと思いました。
今はSNSで気軽に情報配信をされている方が多くいますが、正しい知識や情報発信の仕方などはみんなが知りたいはずなので、その正しいやり方を是非広めて欲しいです。
特に20代の若い方はお金や時間が乏しく、忙しい方もいらっしゃると思うので、この気軽な講座をどんどん開催していただきたいと思っています。1人でも多くの方がフォーフレンズに触れて、どんどん正しい発信をしてほしい。誰でも情報発信できる時代だから、若い生産者さんや加工品を作っている方々にも知って欲しいと思います。生産者さんが直接発信するのは今後も増えていくでしょうし、生産者さん同士のネットワークも作っていけたらいいな、とも思いますね。
ーー買う側も、そういうつながりがあると楽しいですね!
まだまだ野菜爺、がんばります!
ーー代表の福田にも一言、お願いします。
松永氏:うちから福田さんの会社であるふたつぶは歩いて数分なんですけど、今はなかなかリアルではお会いできてなくて。
ある意味、僕のオウンドメディアの概念を覆してくれたのが福田さん。この出会いがなければ、今みたいな楽しい仕事はできていなかったですし、感謝しかないです。自分をかえちゃうぐらいな大きな出会いです。#selfmediaに出会って、Instagramなどの発信を積極的に行うようになってから、自分の活動も大きく変わって、やりたい事がまだまだたくさんあるんです。
ーーこれからも広がり楽しみにしています。松永さんの頭の中にはまだまだ面白い、やってみたい楽しいことがたくさんおありなような気がしました。どうぞこれからも是非シェアして、美味しいものをたくさん私たちに届けてください!
松永氏:まだまだ野菜爺、頑張ります!楽しみにしていてください。
インタビュー後記
終始おだやかで、和やかな空気の中で進んでいったインタビュー。
その口調の柔らかさや、話題にのぼる方々への気遣い、感謝の言葉ひとつひとつに松永さんのお人柄がにじみ出ていました。そんなお人柄だからこそ、生産者さんも、ご購入されるファンの方々も、「松永さんから買いたいな」と自然と思うんだな、と。言葉にならない部分でもとても勉強になったインタビューでした。
松永さんの野菜とその生産者さんに対する愛が溢れたウェブサイト。是非、そこに語られるストーリーを、美味しいお野菜と共に楽しんでみてください!
プロフィール
松永靖嘉(マツナガ ヤスヨシ)さん
(株)USS 福岡営業所所長 / vegeLabo代表
野菜ソムリエ・フードコーデネイターとして、こだわり野菜の開発・プロデュース、農産物のイベント企画、マルシェ、ワークショップなどの開催。
年間約200種の農産物を量販店・外食関連・加工関連の方々にご提案・コーデネイト・販売を行なっている。
vegeLabo オフィシャル サイト https://vegelabo-m.net/
vegeLabo web shop ( BASE ) https://vegelabo.thebase.in/
VegeLabo instagram https://www.instagram.com/vegelabo_official/
vegeLabo Facebook page https://www.facebook.com/vegelabo.itoshima/
▼▼編集部オススメ▼▼
https://selfmedia.club/for_friends/spicealevent-report/base/
https://selfmedia.club/for_friends/lecture-report/unfinished202005-12/
https://selfmedia.club/for_friends/lecture-report/japanese-idol202006-11/
« 第12回 #selfmedia for friends講義 応援される「未完成のじぶん」 歯医者さんが教える、あなたが知らない本当の歯の磨き方 »