#selfmedia メンバーさんの中からゲストをお呼びして、その方の仕事や活動などを深掘りし、今後の目標やチャレンジを応援するコンテンツ「The Spotlight」。今回のゲストは、コピーライターの荒牧しのぶさんです。

個人・企業を問わずブランディング全般に関わる「言葉づくり」を仕事にされておられます。主にHP作成のライティング、新サービスやブランドのネーミング、キャッチコピー、コンセプト設計、個人のプロフィールや肩書きの制作などを行われています。

2023年10月から、事業主のためのコンセプト言語化スクール「ド・コンセプト塾」も開講されました。

しのぶさんがどのようにしてライティングやブランディングを手がけるようになったのか、ご紹介していきます！

マスコミ研究部がきっかけで、クリエイティブの楽しさを知る

しのぶさんは、大学時代にマスコミ研究部という部活に所属していました。コピーライティングをしたり、宣伝会議に応募したり、映像作品を作るなど、クリエイティブを中心とした部活だったそうです。

その中で、毎週テーマを決めてコラムを書いたり、毎週ディベートをしたりしていました。特にディベートでは、堅いテーマから柔らかいテーマを扱っていたので、深く考え抜くことの面白さを知りました。

驚くことに、しのぶさんはマスコミ研究部に入るまで、作文を書くことが苦手だったそうです。

今までは、学校の課題を出すための文章しか書いてこなかったけれど、初めて自分の好きなテーマで書くことを経験。文章で自分の考えを表現する楽しさを覚えたのです。

漫画が大好き！周りと少し感性が違った女の子

しのぶさんは、北海道生まれ関西育ち。5歳までは北海道でのびのびと育っていましたが、家族の転勤で京都に引っ越すことになります。

当時は、大好きな漫画を読みまくり自分の世界を楽しみながら、社宅の庭で友達と平和に遊ぶことが日課でした。

周りの友達がドラマの話で盛り上がっている中、「ドラえもん大好き！藤子・F・不二雄さん最高！」と思っていた、しのぶさん。漫画から多くのことを学び、漫画の面白さを覚え、それを共有できる友達が欲しかったそうです。

日本って、なんて窮屈なんだ！

小学生の頃から人とは違う感性を持ち、集団を俯瞰して見ていたそうです。

中学生はブラスバンド部、高校生はオーケストラ部に所属し、部活に打ち込んでいました。

ある時、隣の席の友達が「ブラスバンド部に入ってるやろ？ブラスバンドの何が面白いの？」と聞かれ、心の中では「めっちゃ面白いわ！」と叫んでいたとのこと。感性や思考は、人それぞれなんだと実感したそうです。

音楽の授業でも踊りながら楽器を演奏していたら、友達から「なんか踊っているぞ！」と言われ、しのぶさんは「なんで踊り出したくならないの？」と疑問に感じていました。

「私の思考は周りから理解されにくい！日本って、なんて窮屈なんだ！」と思っていたそうです。

ターニングポイント①：MIUさんのカフェ開業で、一緒に仕事を始める

MIUさんは大学生の同級生で、お互い子育てをしていた頃、「いつか一緒に仕事したいね」と語り合っていた、ビジネスパートナーです。

そんなMIUさんが、シングルマザーでカフェを開業され、カフェの一角で”小さな絵本屋さん”をプロデュースして欲しいと、しのぶさんに依頼をされました。

当時、しのぶさんは絵本にハマり、子供とのコミュニケーションツールとして、絵本のレビューをSNSにアップしていました。

「しのぶの文章、いいよね！」と、MIUさんが言ってくれたことから、一緒に仕事を始めることになりました。

MIUさんから“絵本ソムリエ”と命名してもらい、絵本のセレクトや絵本のレビューを書いたり、一緒にイベントを企画したり、カフェのSNS投稿のサポートをやりながら、仕事の実績を積んでいきました。

ターニングポイント②：コロナ禍で言語化の仕事を本格的に始める

絵本ソムリエとして活動をしていく中で、本格的に言語化を仕事にしていきたいと思っていた頃、周りから文章を書いて欲しいという依頼が増えてきました。

初めて入会した、起業ママ繋がりのオンラインサロンでモニターを募集。プロフィール文やキャッチコピーの相談が増え、前職で学んだマーケティングやブランディングの知識を思い出し、コンサルをするようになったそうです。

ちょうどコロナ禍で、オンラインの繋がりが濃くなっていたため、紹介が途切れることなく続き、今のメインの活動になっています。

ターニングポイント③：川原卓巳さんの講座を聞いて、稼ぐ目標が定まる

言語化の仕事をしていく中で、さらに単価を上げて次のステージに行くにはどうしたらいいかを悩んでいた頃、川原卓巳さんのオンラインサロンと出会いました。

サロン内で行われた「自分らしくお金を稼ぐ講座」を聞いて、自分が本当に稼ぎたい目標とは何だろうかと真剣に向き合いました。

同時期に、旦那さんが仕事でメンタルダウンされていたそうです。

卓巳さんみたいに、自分らしさを活かして稼いでいる人がいっぱいいるからこそ、自分が変わらないといけないと決意。旦那さんが仕事を辞めてもいいくらいの年収を稼ぐという目標を設定しました。

明確な目標が決まったら、自分がやらないといけないことが初めて見えてきたそうです。自分のビジネスモデルをちゃんと考えたいと思い、#selfmedia に入会されたとのこと。

言葉を扱う幸せを実感するタイミング

しのぶさんは自分が作ったコンセプトやキャッチコピーを使って、制作物を作り育ててもらえることがとても嬉しいそうです。

一番嬉しかったのは、初めて入会したオンラインサロンのオーナーさんの事例。

オーナーさんは起業ママの集まりを主催しながら、地元の大きな商業施設と定期的にイベントする仕事をされています。

イベントのコンセプトとネーミングを考えて欲しいという依頼があり、自分がつけたイベント名を使ってもらい、作ったコンセプトで施策を考えてもらえているそう。

約2年ほどイベントは続いており、初めはワンフロアの小規模からどんどん規模が大きくなっていきました。

チームに想いを浸透させたり、取材を受ける時にはコンセプトに立ち返るようにしたりしているそうです。

大切に使い続けていくことで言葉が育っていき、ブランドになっていくことを肌で感じられる時に、言葉を扱う幸せを実感するとのこと。

しのぶさんのチャレンジ

①本のライターをする

記事を書いたりキャッチコピーを作ったりしてきた、しのぶさん。

本は好きで本を書くことに憧れがあるそうですが、経験がないそうです。しかし、知り合いの方から本を書いて欲しいという依頼があり、来年に本を書くことになったという。

②女性起業家向けブランディングプロデュースのチーム

今年は、講師としての活動も多かったようです。

今後はプロデュースをチームでやっていくそう。既にモニターも募集しており、着々と準備を進められています。

③インクルーシブのイベント「WEAVE！」をさらに盛り上げる

MIUさんと続けているイベント「WEAVE！」は、毎年4月に大阪で開催されています。

今年はイベントに対して、初めてクラウドファンディングを活用。イベントのクオリティにこだわることができ、関わってくれた人全員が「参加して本当に良かった」と言ってもらえたイベントです。

来年も今年以上に喜んでもらえるように、準備中だそうです。

しのぶさんのビジョン

「自分の役割を見つけて、いきいきと社会にコミットできる元気な女性（特にお母さん）を増やしたい！誰も下を向いて歩いて欲しくない！猫背をやめよう！自分の人生に胸を張ろう！」と叫びたい、しのぶさん。

まさに、自分がそうだったからこそのビジョン。

ここに至るまで、大変だったこともあったと思います。しかし、夢中で走ってきたら人生が楽しめるようになり、自分が社会に対して役立つところは必ずあると確信している、しのぶさん。

「すごい人しか胸を張っちゃいけないということはない。ありのままで社会に役立つチャンスを見つけて自分を確立できたら、誰もが自然と胸を張って生きていける」と、しのぶさんは信じています。

• 何者でもなくても、胸を張って生きていける社会になって欲しい
• やりたいことをやりたい！と素直に言えるようになって欲しい
• できるかわからないけど、挑戦したい！と言えるようになって欲しい

言語化の仕事は、やりたいことを社会にフィットさせてあげる役割だと感じている、しのぶさん。「女性の自己実現を叶える」というミッションを掲げて、来年はさらに躍進していかれることと思います。

編集後記

現在、多方面で活躍中のしのぶさん。話を聞けば聞くほど、魅力的な人でした。

その魅力はどこから来ているのか？
しのぶさんの「ミッション・ビジョン・コンセプト」が一貫してブレずに社会に伝わっているからだと感じました。

もともとは自分に自信がない主婦からスタートし、お役に立てることを見つけて、ただひたすら目の前のことを面白がって取り組んだ結果、今があると思います。

言葉の端々から、しのぶさんの本気の熱量が伝わってきて、本当に多くの女性の自己実現を叶えていく未来が想像できました。

進化し続ける、しのぶさん。これからも応援していきたいと思います！

Text：植田大貴
編集：ふたつぶ広報

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